5-ALAについての情報共有③

➁5ALA
5-ALAの産業化ヒストリー
研究は、広島大学とコスモ石油
産業化は、SBIファーマ
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は1950年代に米国の故デイビッド・シェミン博士(コロンビア大学)によって発見されて以降[3]、20世紀を通じて多くの学者によって基礎生物学の研究が進められてきました。一方で、基礎研究に使われる5-ALAを化学合成する方法は非常に煩雑であり、その価格は同じ重さのプラチナを上回るほどでした。
しかし、20世紀後半になり、後述する5-ALAの医学面での応用可能性が知られるようになると、にわかに5-ALAを大量製造しようとする動きが活発化します。
その中で、水田などでよく見られる光合成微生物である「ロドバクター・スフェロイデス」の旺盛な5-ALA生産能力に着目したのが、広島大学とコスモ石油の研究チームです。
ロドバクター・スフェロイデスには多くのタイプが存在します。そこで彼らは無数のロドバクター・スフェロイデスの中からよりすぐれたものを選び出す作業を繰り返すことで、高い5-ALA生産能力と、大量合成に好都合な光を必要としない性質を併せ持つ品種の選定を経て、ついに産業レベルでの5-ALA製造に成功しました。
味噌造りなどに根差す日本のお家芸とも呼べるこの微生物発酵法は、遺伝子組み換えを使わない、誰もが安心して利用できる技術として弊社がその研究を引き継ぎ、現在は我々SBIファーマが販売する医薬品、健康食品等に使われ製品化されています。我々は、パートナー企業や研究機関との協業により、更なる製品の開発と、製造技術の改良を通じてより多くの方へ5-ALAを利用した製品が届くよう不断の努力を続けております。
現在SBIファーマが扱う5-ALAには、医薬品に使われる「5-ALA塩酸塩」と、健康食品、化粧品、飼料に使われる「5-ALAリン酸塩」があります。食品に使用する5-ALAリン酸塩は、厚生労働省の定める食薬区分にて食品として使用できる成分として確認されています。弊社の5-ALAは、関連法律に基づいた厚生労働大臣が定める品質管理基準をクリアしております。それらはそれぞれ「医薬品GMP」や「食品GMP」と呼ばれる適性製造基準をクリアして製造されており、医薬品は2013年、健康食品は2010年から販売しています。
引用文献
3.Shemin D, Russell CS. δ-AMINOLEVULINIC ACID, ITS ROLE IN THE BIOSYNTHESIS OF PORPHYRINS AND PURINES1. J Am Chem Soc. 1953;75(19):4873-4.

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