5-ALAについての情報共有➁

➁5ALA
「生命の根源物質」、天然アミノ酸5-ALA
5-ALAとは5-アミノレブリン酸のことを指します。5-ALAは、地球上のさまざまな生命、例えば植物や動物などが普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種です。
5-ALAはGABA(ガンマアミノ酪酸)やオルニチンと呼ばれる他のアミノ酸に似た形をしていますが、その起源は非常に古く、36~40億年前に存在した現在地球上に存在する生命すべての共通祖先まで辿ることができると考えられています[1][2]。
人体での5-ALAの役割はただひとつであり、ヘムという物質のもととなることです。8個の5-ALAが合わさって出来上がるヘムはさまざまな生命活動の鍵となります。身近な例では、酸素を全身に行き渡らせる血中の赤い色素(ヘモグロビン)に含まれており、酸素とヘムが周囲の環境に応じ結合したり、離れたりすることで、酸素が肺から体のすみずみにまで届けられることが知られています。
さらに、ヘムは食物と酸素からエネルギーを取り出すという、我々の生命活動の根本を担う「呼吸鎖複合体」の中心的物質でもあります。5-ALAがなければ私たちはエネルギーを得る事が出来ず、活動すらできません。
また、植物の光合成の中心を担う葉緑素は、8個の5-ALAが合わさることで出来上がる、ヘムに瓜二つの物質です。植物は光合成により、光と二酸化炭素から酸素と自らの体を生み出します。
人を含む動物は、酸素と植物の体(=炭水化物 C₆H₁₂O₆)消費して二酸化炭素を吐き出し、その二酸化炭素を使ってまた植物が育ちます。
太古の昔より続いていたこの生命のエネルギー循環は、その両輪であるヘムと葉緑素を生み出す5-ALAなしでは決して成り立ちません。
5-ALAは、地上の生命を今の姿に形作った源、まさに生命の根源物質と言えるかもしれません。
引用文献
Dailey HA, Dailey TA, Gerdes S, Jahn D, Jahn M, O’Brian MR, et al. Prokaryotic Heme Biosynthesis: Multiple Pathways to a Common Essential Product. Microbiol Mol Biol Rev. 2017 Mar;81(1).
Freitas T, Saito J, Wan X, Hou S, Alan M. The Smallest Biomolecules: Diatomics and their Interactions with Heme Proteins. A. G, editor: Elsevier B.V.; 2008.
Shemin D, Russell CS. δ-

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