「魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う」
著者 山室真澄
(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
ネオニコチノイド系農薬の驚異を知ろう!
そして、その駆逐への試みを!
著者の綿密な調査により、ネオニコの環境への負荷、生物多様性への驚異が確かな数値をもって
明らかにされている。
しかし、
この本のすばらしさは、「幻滅」や「絶望」「やり場のない怒り」に終始するのではなく、
ソリューションを明確に示していることだ。
水道水汚染に対しては粒状活性炭による濾過、
農法としては、天敵を利用する「育む農法」「こうのとり農法」をあげている。
なぜ?日本は欧米に比べて、
「ネオニコ」に手緩いのか?
その理由のひとつが、
初期の開発は日本(東京農業大学)で行われたと言うこともあるのではないか、今尚、
一部の研究者には開発者としてのプライドにあるらしい?
「ネオニコチノイド系農薬」と命名したのが東京農大の山本出教授です。
知らない方が多すぎますが、、、、
下記、ネオニコチノイド系農薬の歴史のさわり
○1980年代に日本特殊農薬株式会社(現:バイエルクロップサイエンス株式会社)が
イミダクロプリドを開発、
○1988年に日本で公的試験を開始、
○1992年にネオニコチノイド系として世界で初めて農薬登録される、その後、
研究が進むにつれて、本系統剤が多様な化合物群で構成される事が見い出される
○1993年に、東京農業大学の山本出教授によって「ネオニコチノイド」と呼ぶ提案がなされる
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