年末休暇~正月休み、
敬愛する養老孟司先生の「遺言。」を熟読した。
Abstract
○意識と感覚、
文明、都市、人工、PC、AIは意識、
野生動物、自然界、天然、、は感覚、
○意識が作るもの
→どこかに秩序を作れば、必ず、
違う「どこかに」に無秩序ができる
○感覚
→どれだけAI技術が発達しても、感覚は持てない、人と機械を分ける一線
彼の著書は、言わば、哲学論的なので、情報を得るために(他人の考え方というのも、
ひとつの情報だが)使う速読術はふさわしくないので、速読してしまう癖を押さえ込みつつ、、、
しっかり読んだ。
本の帯には、「考え方ひとつで人生はしのぎやすくなりますよ。」と有るが、著書が、
「遺言。」とまで言い切って残したい「考え方」自体が肝なんです!
それひとつで人生の色を変えるような肝中の肝な考え方を読み取ってください、、
と言うことなんですね。
興味の有る方は是非、時間掛けて読んでみて!
新春に、読むに価値有る本の紹介というか、心の安寧、最高級の納得をプレゼントしてくれます。
以下、肝を導くわかりやすいパートの引用
単元 少子化より
都市は意識の世界であり、意識は自然を排除する。つまり人工的な世界は、まさに不自然なのである。ところが子どもは自然である。なぜなら設計図がなく、先行きがどうなるか、育ててみなければ、結果は不明である。そういう存在を意識は嫌う。意識的にはすべては「ああすれば、こうなる」でなければならない。
そうはいかないのが、子どもという自然なのである。努力して育ててみるが、どんな大人になるか、知れたものではない。うまくタレントになってくれるかもしれないし、犯罪者になってしまうかもしれない。そんな危ないもの、関わらないほうが無難じゃないか。
都市という物理的環境に問題があるのではない。私はそう思う。人々が自然に対峙する方法を忘れてしまったことに根本の原因がある。なぜ忘れたかって、縷々述べてきたように、感覚入力を一定に限ってしまい、意味しか扱わず、意識の世界に住み着いているからである。
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