Cultural Creatives(カルチュラル・クリエイティヴズ)が行った価値観調査 2025/10/22投稿

Cultural Creative
アメリカの社会学者ポール・H・レイ博士と社会心理学者シェリー・R・アンダーソン博士は、アメリカ人の価値観とライフスタイルの変化を捉えることを目的とした研究テーマを掲げ、1986年から13年間にわたり、大規模な価値観調査を実施しました。この調査について、詳しく述べます。
★調査の概要
期間:1986年〜1999年
対象:10万人以上のアンケート回答者と数百のフォーカスグループ
目的:アメリカ社会における新しい価値観の潮流を明らかにすること
アンケート項目:およそ150項目以上にわたるとされ、その中から特に重要な約18〜20項目が「コア項目」として分析に使われ、これらに10項目以上該当する人が「Cultural Creative」と分類されました。
★調査の成果
この調査により、アメリカ人の価値観は以下の3つのグループに分類されました。
Cultural Creatives の特徴と価値観
グループ名と特徴
1. トラディショナルズ(Traditionals)
  家族・宗教・保守的価値観を重視。
  移民や異文化に否定的。
2. モダンズ(Moderns)
  物質主義・技術革新・成功志向。
  科学や効率を重視。
3. カルチュラル・クリエイティヴズ(CC)
   環境・社会正義・スピリチュアル・芸術・自己成長を重視。
   新しい社会のあり方を模索。
★CC度チェックのためのコア項目
以下は、書籍や関連資料で紹介されている「CC度チェックリスト」の代表例18項目です。
1.  自然を愛し、自然破壊に深く関心がある
2.  地球温暖化や貧困など包括的な世界問題に関心がある
3.  環境改善のためなら税金や代償を払ってもよい
4.  人間関係の発展を重視する
5.  人助けや他者の才能を引き出すことを重視する
6.  ボランティア活動をしている
7.  心理的・スピリチュアルな成長に関心がある
8.  宗教や霊性を重視するが政治的宗教権力には懐疑的
9.  女性の社会的平等とリーダーシップを支持する
10. 子どもや女性への暴力に懸念を持っている
11. 地域社会の再構築と持続可能な未来に関心がある
12. 左右の政治に属さず新しい道を探している
13. メディアの悲観主義に疑問を持ち、未来に楽観的
14. 地域での新しい暮らしづくりに関わりたい
15. 環境破壊や搾取を行う大企業に懸念を持っている
16. 消費をコントロールし、過剰支出を心配していない
17. 贅沢や消費文化に疑問を持っている
18. 異文化や他の生活様式に興味がある

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